春でもいつでも反射する。

FUJIFILM X-Pro3 TTArtisan 50mm F2

写真という趣味のおかげで、光を意識することが多い。
つまり、太陽のこと。そして、その先の宇宙も…。
歳をとってくると先祖返りのように、思春期のころに悩んだ「宇宙の根源は?」みたいなことに思いを巡らすことが増えてくる。

私のような万年素人ですら、写真という行いには本質的に原始宗教のようなシンプルな崇高さが潜んでいるのかもなと思うこともあるのです。
窓の外から入ってくる風が気持ちよすぎて、ついつい、感傷的な投稿になりました笑。

夕方の海。

RICOH GR IIIx

夕方の海。2年前の沖縄にて。
毎日、一緒にいるから忘れがちなんだけど、自分自身と子供たちの時間軸というか、時の感覚の違いに、時々、ハッとさせられることがある。
この写真を撮った時だって、私にしてみれば「2年前の沖縄旅行なんて、つい先日のよう」という感じだけど、写っている娘にしてみれば、中学生にとっての2年間なわけで…。
はるか忘却の彼方だけれども笑、自分の中学生当時の感覚をなんとか思い出してみると、2年間って途方もなく長い、永遠のような時間ですよね。

時間と記憶…。いろいろ考えると切なくなってしまうところがあるんだけど、今はスマホで膨大な写真と動画を残せるから、自分の子供たちが大人になった時に振り返ったら、より記憶が鮮やかに蘇ってくるのかもしれない。一方で、自分の世代のように「実家に帰ったときにだけ見るセピア色の写真」で思い出すというのも、悪くないね。今と昔、どちらが良い悪いってこともないけど、世代全体の精神性や紡ぎ出す物語の質は変わってくるのかな、とも思う。